真性包茎とは?その症状について
男性の性の悩みでトップを占める「包茎」には、大きく分けて2種類があります。
そのひとつは手で皮をむくと亀頭が露出するため日常生活に支障がない「仮性包茎」ですが、もうひとつの「真性包茎」である場合は放置しているとさまざまなリスクがあります。
真性包茎とは平常時と勃起時のどちらにおいても亀頭が露出できないタイプで、包茎の中でも重症な状態です。
真性包茎にも2つの症状があり、ひとつは包皮をむこうとしても包皮口がとても狭いのでむくことができず痛みが生じるケースと、包皮の内側と亀頭の表面が皮脂や恥垢によって癒着したようになってしまい、はがすことができなくなっているケースです。
そのどちらの場合も亀頭がいつもしめった状態になっているため不衛生な状態となっており、亀頭炎や包皮炎・性感染症のリスクが高まります。
更に、陰茎ガン発生率も高くなる上、感染症など患っている状態での性行為で女性の不妊症や子宮頸がんを引き起こす要因にもなります。
そのため、真性包茎の場合は早めの治療が必要となっています。
真性包茎を治すなら手術がベスト
仮性包茎の場合は、日頃から手や器具を使って皮をむくクセを付ければ自然に治ることもありますが、真性包茎の場合は自然に治ることは無く、手術による治療が一般的となっています。
真性包茎の手術は「亀頭直下埋没」と呼ばれる術式が現在の主流で、傷跡がほとんどわからない自然で美しい仕上りを実現しています。
この術式は余っている包皮の長さを亀頭下から根元に向かって計測し、その部分を切除し縫合する方法です。
表面から見ると亀頭直下で、裏側は亀頭直下と陰茎部をV字形に切除しますが、包皮小帯を保護しているため性感帯を損なうことはありません。
また、縫い合わせた部分は亀頭の下の「環状溝」と呼ばれる部分に収まり、普段の状態では傷が表面に見えることが無いため手術を受けたことが他人に知られにくいことが特徴です。
手術は局所麻酔で行われるため術中の痛みはほとんどないことが大きな魅力で、入院の必要はなく日帰りが基本となっています。
まとめ
包茎はデリケートな部分だけに悩みがあってもなかなか相談しづらいもので、インターネットやSNSなどに混じる間違った情報を鵜呑みにしてしまう男性も少なくありません。
そのため、酷くなる前に自分が「包茎かも」と思ったら、迷わず専門医の診断を仰ぐことが大切です。
手術時間も1時間程度と短く、保険も適用となるため費用面での心配も必要ありません。
真性包茎は見た目はもちろん、衛生的にも問題がありますので早めの治療をおすすめします。